大曲よりもまずは簡単な曲から。
大人からピアノを始めたきっかけに
「憧れの曲が弾きたい」からという方も多いと思います。
自分の場合は、すぎやまこういち氏作曲「あおぞらを飛ぶ」がドラクエシリーズの最終目標。
久石譲氏作曲「アシタカとサン」がジブリシリーズの最終目標です。
ですが、これらの曲を弾けるようになるにはあと何年後か…。
憧れの曲は、決まって難しい曲が多く(だから憧れるのですが)
初心者では到底弾けないような曲ばかりです。
大人から始めた初心者は基礎もできていないので、
いきなり大曲にチャレンジするよりは、
まずは「楽譜一枚ぐらいの簡単な曲をたくさん覚える」方が確実に近道です。
大曲には難易度の高い技術を必要とする箇所も出てきます。
それをいきなり初心者が弾こうとしても、体が追いつきません。
スポーツと同じ。まずは大事な基礎作りから。
スポーツに例えると分かりやすいと思います。
大人の初心者がいきなり大曲を目指すのは、
極端に言えば、今まで全く運動をしてこなかった大人が、
いきなり短距離100メートル走で10秒台を狙うようなものです。
運動経験のない大人が、いきなり速く走れるはずがありません。
まずはストレッチ、準備運動、筋力トレーニング、効率よく走るための体の使い方等…
これらのことを着実に身に付けてこそ、速く走れるようになるのです。
ピアノも同じように、まずは簡単な曲をたくさんこなして基礎を身につけましょう。
レッスンに通えるなら、先生に姿勢や脱力の方法も教えてもらえます。
詳しくはまた別の記事で説明しますが、
難易度の高い大曲ほど、「脱力」が重要なポイントになってきます。
ピアノは大曲になると、1曲で何万という音符を弾きこなさなくてはいけません。
(よほどの大曲になりますが…)
このたくさんの音符を力任せに弾いていては、体を壊してしまいます。
憧れの曲を一日でも早く弾きたい気持ちは分かりますが(自分もたくさんあるので)
まずは簡単な曲から基礎を身に付けて「ピアノを弾ける身体」を目指していきましょう。
急がば回れです。