GloriaAngelicus ゼノギアスコンサートレポート

2月11日 ゼノギアス発売20周年コンサート

※始めにお願い※
MCの内容はうろ覚えで正確ではないことをご了承下さい。
「大まかにこのような事を言っていた」ぐらいのニュアンスで、コンサートの雰囲気を味わって頂ければ幸いです。
以下、コンサートレポートです。

今年はゲーム史に残る名作「ゼノギアス」が発売されて20周年。
それを記念してゼノギアスが好きな有志が集まったオーケストラ団体、
GloriaAngelicus
によるコンサートが発売日の2月11日に開催されました。

12:45オープンで、事前予約した人から優先で入れるシステム。
10分前に会場のかつしかシンフォニーヒルズに到着。

既に結構な行列ができていました。
無料のコンサートなのに、こんなにしっかりした会場で演奏してくれるなんてありがたい。
メール予約システムやパンフレット、誘導スタッフもいて、
たくさんのスタッフがボランティアでゼノギアスコンサートの為に動いてくれている。
その志は心から尊敬するし、感謝の言葉しかありません。

会場に入ると、素敵な入場券と、なんと光田さんからお祝いの花が!
GloriaAngelicusは紹介文に非公式の有志団体とあったのですが、
光田さんの公認(と言っていいのかな?)なのですね。なんだかこちらまで嬉しくなりました。

 

 

開演前にシャレの利いたアナウンスが。
「演奏中の録音、撮影は固くお断りします。そのような行為があった場合、
スタッフが声をかけて、ソイレントシステム行きとさせていただきますのでご注意下さい。」
マナー違反をすると缶詰になってしまうなんて…リスクが高すぎる(笑)
※ちなみにソイレントシステムとはザックリ言うと、人肉缶詰工場の事です。

綺麗な声の真面目なトーンでのアナウンスに会場では笑いも起こっていました。
このようなファンサービスの演出が既にこのコンサートの成功を予感させます。

そしていよいよ13:30に開演。
演奏前にかわいらしい代表の上山さんが、光田さんからの祝辞を読み上げました。

「本日はコンサート開催おめでとうございます。
ゼノギアス発売から20年経った今でもたくさんのファンに支えられていることを
とても嬉しく思います。出来ることなら観に行きたかったのですが(!)、
レコーディングと4月のコンサートの準備で忙しく、
どうしてもスケジュールを空けることができませんでした。
ですが、富士山の麓でコンサートの成功をお祈りしています。」

今日は日曜日なのに光田さんはお仕事。こうして人生の全てを音楽に捧げ、
素晴らしい音楽を生み出しているのですね。本当にお体にはお気を付けください。

光田さんからのサプライズ祝辞に観客は喜び、演奏者の方々も充分な気合が入ったことでしょう。
そしていよいよ演奏開始!

第一部セットリスト

Ep1.つわものどもが夢のあと
Ep2.憧憬~翼
Ep3.大空と雲ときみと~蒼き旅人
Ep4.星の涙、人の想い~夜空いっぱいの星を集めて
Ep5.導火線~紅蓮の騎士
Ep6.グラーフ 闇の覇者~傷もてるわれら 光のなかを進まん
Ep7.予感~覚醒

第一部はこの楽団オリジナルの編曲で、個人的にはこの第一部が一番感動しました。
特にお気に入りが「つわものどもが夢のあと」「蒼き旅人」です。
すごい迫力でオーケストラに合っていたので、
普段あまり気に掛けていなかった分、意外性も含めてこの二曲が素晴らしかったです!

「導火線」から「紅蓮の騎士」の流れが秀逸、「グラーフ 闇の覇者」大迫力のパーカッション、
そして大好きな「予感」からのラスボス「覚醒」
ストーリーに沿ったセットリストにゼノギアス愛を感じました。

大好きな曲ばかりで、もう最初のイントロから涙腺緩みっぱなし…本当に最高。
こうしてオーケストラで聴くと、バリエーション豊かな曲の数々に、
改めて光田さんは天才なのだと感動。

第一部が終了して15分の休憩。その間に玄関にあった素敵なポスターをパシャリ。
したつもりが…なぜか画像が保存されていなかった…残念。
なので、ポスターが見たい方はコンサート感想のツイッターでご覧ください。

第二部セットリスト

Ep8.冥き黎明
Ep9.海と炎の絆
Ep10.おらが村が世界一
Ep11.遠い約束
Ep12.死の舞踏
Ep13.やさしい風がうたう
Ep14.風が呼ぶ、蒼穹のシェバト
Ep15.飛翔

10分休憩(この間に奏者の編成変更、管楽器パートがいなくなってコンパクトな編成に)

Ep16.悔恨と安らぎの織にて
Ep17.神無月の人魚
Ep18.lost…きしんだかけら
Ep19.盗めない宝石
Ep20.最先と最後
Ep21.SMALL TWO OF PIECES (ボーカル無しver.)

第二部はゼノギアスのオーケストラアルバム「MYTH」の再現演奏。
個人的に好きだったのが「遠い約束」と「神無月の人魚」のピアノソロ。
そしてなんといってもゼノギアス1.2を争う名曲「飛翔」をオーケストラの生演奏で聴ける喜び!
コーラス隊「Chor Crystal Mana」による「最先と最後」の美しいコーラス。
最後はエンディング曲「SMALL TWO OF PIECES」
パンフレットによると、この曲のボーカルをどうするか考えた結果、
あえてボーカル無しのバージョンで編曲したとのことですが、個人的にはとても良かったです。
ボーカルのパートをメロディーにすることで、人それぞれのイメージが想い描けますからね。

そしてプログラムが全曲終了。最後に上山さんが締めの挨拶。

「ゼノギアスのコンサートをやってみたいという想いから始まり、最初はメンバーが
集まるか不安だったけど、今回コーラスを含めると100名以上の演奏者が集まってくれました。
そしてコンサート開催に本当にたくさんの方のご協力をいただきました。
もちろん、観に来ていただいたたくさんのお客さんがいるからこそ
モチベーションも上がります。本当にありがとうございました!」

そしてアンコールでアルバム「CREID」より「LAHAN」を全員で演奏。
指揮者の三浦さんが観客に手拍子を促すも、この曲はテンポが変拍子で、
なおかつ裏打ちなので、曲を知っていてもタイミングを合わせるのが難しく、
みんなが戸惑いながら手拍子していたのが面白かった。
(ちなみに光田さんの20周年記念ライブでも同じことがありました)

曲の最後はみんなで一斉に立ち上がり、演者がみんなでお祭りのように
ワイワイしたりハイタッチしながら、楽しそうにステージから退場していくという
アルバムに合わせた演出で、どこまでもゼノギアス愛に溢れた最高のコンサートでした!

約2時間半でメドレーを含めるとたっぷり28曲、大盛況の中コンサートは幕を閉じました。
16:00コンサート終了。自分は18:25発の飛行機でそのまま沖縄に帰る予定で、
かなり時間的にギリギリだったので、終わったら混み合う前に速攻で会場を出て、
余韻に浸りながら急いで駅に向かいました。

もちろん、アンケートに思いの丈を書き綴って、一番最初に箱に入れましたよー!
おまけのアンケート項目「先生もどうだい?」はもちろん遠慮しておきました。
どんだけソイレント推しなんだこのコンサートは (笑)
※ちなみに「先生もどうだい?」とは、主人公フェイがソイレントシステムの缶詰を
 人肉と知らずに食べながら、連れの先生に勧めるシーンです。

ゼノギアスに出会えたことに感謝。 

最後に。
光田さんの音楽に魅了されるきっかけになったゼノギアス。
ですが、周りにゼノギアスを知っている人が誰もいなかったので、
20年間一人で密かに楽しんでいました。
(今回のコンサートで自分以外に沖縄から来た人いるのかなぁ)

それが今日こうして、たくさんの有志の方が集まり、
素晴らしいコンサートを開催してくれて、たくさんの観客が来てくれている。
ずっとずっと大好きだったゼノギアスを、自分と同じように好きな人が
こんなにたくさんいることがとても嬉しかったのです。
ゼノギアスに、そして光田さんに出会えたことは、人生において幸運なことだと思います。

正直これで無料なのはあまりにもったいない。
ツイッターで他の方も同じような感想を書いていましたが、
充分お金を払ってもいいレベルだったと思います。
(お金が発生すると、著作権の関係で難しいのかもしれませんね)

ビジネスではなかったのに、いろんな苦労や困難を乗り越えて、
これだけ素晴らしいコンサートを開催することが出来た。
それはある意味「ゼノギアスの音楽が好きという純粋な気持ち」なら、
4月のオフィシャルコンサートより上なのでは?と思いました。
(もちろんまだ4月のコンサートを見ていないので断言はできませんが)

是非!また次回のコンサートも期待しています!
そして今度は光田さんをゲストにお迎え出来るといいですね。
(今回のコンサートも光田さんにお見せしたかったなぁ)

Gloria Angelicusの皆様、本当に素敵なコンサートをありがとうございました!

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