ピアノ弾きの天敵「腱鞘炎」
ピアノを続けていくうえで、一番やっかいな天敵「腱鞘炎」
ピアノが好きで、練習すればするほど腱鞘炎になってしまうのは皮肉な話です。
趣味で楽しんでいるならともかく、プロの方は活動が出来なくなるのでとても痛い。
大好きなマンガ「ピアノの森」でも、丸山誉子が腱鞘炎になってしまう話がありました。
自分も一時期、「これ以上続けると腱鞘炎になるかも…?」と悩まされた時期がありました。
仕事がとても忙しい時期でしたが、ピアノも毎日欠かさず練習していました。
仕事では深夜までパソコンを使い、帰宅して家でピアノ練習。
つまり、起きている間は1日中手を動かしている日々。
さすがに疲労も溜まって来て、仕事終わりの夕食でお箸を持つのもしんどいほどでした。
もし腱鞘炎になってしまったら、仕事も大好きな趣味のピアノもできなくなってしまう…。
商売道具である手が使えなくなってしまうのは人生の一大事です。
そこから、パソコンに向かう姿勢を変えたり、手に負担のかからないマウスを調べたり、
整体に通ったり…いろいろと勉強して試しました。
その自分の経験談から、いくつか効果的だったことを挙げてみます。
自分なりに考え、実践している腱鞘炎対策
◎利き手に集中させない、左右バランスよく使う
自分は右利きなのですが、お箸を左手で使うように特訓。
2年ほどたった今では、ある程度は左手で使えるようになりました。
◎マウスも両手で使い分ける。
自分は広告制作の仕事で、1日中パソコンに向かっているので、
マウスはもう体の一部と言っていいぐらい重要な商売道具です。
メインの右手は手首に負担の少ない、エルゴノミクスマウスを愛用しています。
このマウスは腱鞘炎対策を考えた構造のため形が特殊で、
多少癖はあるのですが、使い慣れるととても快適です。
ちなみにコードがあるタイプ、ワイヤレスが選べますが、
個人的にワイヤレスは電池を使用するため重く感じるので、
操作が軽いコードがあるタイプを使用しています。
メインの作業は右手ですが、ネットサーフィンや調べものをする時は
左手で別のワイヤレスマウスを使っています。
◎無理して練習しない
これは人それぞれだと思いますが、自分は練習を1日3時間以内と決めています。
あまり無理をしすぎて体を壊すと、元も子もないので…。
また、長時間練習をする時は、1時間練習して15分休む。などのインターバルを作っています。
◎体全体を使って弾く。
手の力だけで弾こうとすると、手や指、手首などに負担がかかり、腱鞘炎になってしまいます。
スラスラと弾くプロの演奏を見るとわかるのですが、
弾いている手に力が入っていません。
それは、体全体を使って弾いているからなのです。
そうすれば、手の負担を体全体に分散させることが出来ます。
これは、ピアノ奏法の勉強をしていると必ず出てくる「脱力」する弾き方で、
「脱力」は本当に奥が深く、書籍やサイトに方法がたくさん情報があります。
自分もまだまだ初心者なので、「脱力」に関してはまだまだ勉強中です。
はっきり言ってしまえば、手の大きさ、身体の使い方は人それぞれが違うので、
自分なりに弾いて感覚を掴むしかないと思っています。
一番いい方法は、レッスンの先生など、
上手く弾ける人の演奏を間近で見て習うのがいいと思います。
YouTubeでプロの演奏を見るのもいい勉強になります。
いろいろ試して分かったこと
手の負担を治そうと整体に通ったのですが、
結局は根本の生活習慣を改めない限り、改善するとはないということ。
このままではまずいと思ったら、何かしら行動を変えることです。